教員紹介

注1:すべて2023年4月現在の専任教員の紹介です。内容は変更になることがあります。 注2:*出身大学は、学士号を取得した大学名を統一表記しています。

知的計測システム研究室
画像処理
ロボット/人工知能

東京大学出身*
梅田 和昇 教授
Professor UMEDA Kazunori
研究分野ロボットの視覚センサの研究をはじめとする「知的な計測」技術の研究を行っています。手振りを認識して家電製品を操作するインテリジェントルームの構築、距離画像という3 次元の画像を計測するセンサの開発と3 次元地図の生成への応用、ステレオカメラを用いた屋外移動ロボットの人物追跡システムの構築、車載用魚眼ステレオカメラの構築、ディープラーニングを用いた人物入退室計測システムの構築など、様々な研究を行っています。自動車関連企業などとの共同研究も実施しています。

音響システム研究室
音響
感性工学、シミュレーション

中央大学出身*
戸井 武司 教授
Professor TOI Takeshi
生活に身近な音を研究テーマに、音が発生するメカニズムの解明と快適な音環境を創り出すための快音設計に取り組んでいます。その際に重要となる人の感性を定量的に評価する研究も行っています。研究対象としては、自動車、精密情報機器、家電、スポーツ用品、楽器など身のまわりにあるものすべてであり、日本の高度で高品質なものづくりに大きく貢献できます。最新の計測機器による実験解析やコンピュータシミュレーションを活用し、企業や公的機関との共同研究も積極的に推進しています。

ロボット工学研究室
ロボット
サイバネティクス、人とシステム/その他(産業応用)

東京大学出身*
大隅 久 教授
Professor OSUMI Hisashi
ロボットを人間にとって役立つものとするには、行わせたい動作や作業に適したロボットの機構を考えるとともに、それをうまく動かす方法、すなわち制御についての研究が必要となります。現在ロボットのほとんどは工場内の生産ラインで用いられていますが、これからのロボットには、私たちの家の中で活躍することが期待されています。しかし人間の近くでロボットを動かすには、これまでの工場内のロボットとは全く違った動かし方が必要となります。当研究室では、将来のロボットのための様々な制御方法を研究しています。

マイクロシステム研究室
ナノ、マイクロ
医用工学/生物、バイオ、バイオテクノロジー

東京大学出身*
土肥 徹次 教授
Professor DOHI Tetsuji
MEMS 技術と呼ばれるCPU やメモリなどの半導体デバイスを製作する装置や製作手法を応用して、マイクロメートル(=1/1000 ㎜)オーダーの電気的・機械的な設計を行い、マイクロセンサ・デバイスの試作と、システムとして統合する研究を行っています。具体的には、高感度に核磁気共鳴信号を計測できるマイクロコイルの実現、脈拍や血圧を計測する健康管理マイクロセンサの試作とカプセル型デバイスとしての統合、および、これらのマイクロ構造を実現するための新しい試作方法について研究しています。

デジタル生産工学研究室
シミュレーション
生産システムと経営技術/ナノ、マイクロ

神戸大学出身*
鈴木 教和 教授
Professor SUZUKI Norikazu
ものづくりの基盤となる「加工技術」や「工作機械技術」の研究を行っています。加工を極めるには、それを支配する物理現象を理解するだけでなく、加工を実行する工作機械システムの適切な制御が必要になります。加工現象を分析してプロセスをモデル化し、工作機械を含めた加工システムのシミュレーション手法を構築して、仮想空間で加工現象を再現するデジタル技術を開発します。これを応用した先進的な独創技術を提案して実用化し、世界の機械産業をリードする生産工学分野の研究に挑戦します。

ヒューマン・システム研究室
サイバネティクス、人とシステム
ロボット/CG、バーチャルリアリティ

東京工科大学出身*
新妻 実保子 教授
Professor NIITSUMA Mihoko
人とロボットシステムの相互作用により、双方の機能や能力を補完し、拡張していくことを目指しています。センサによる人やもの、空間の観測、観測に基づくロボットシステムの知能化、人‒ ロボットシステム間のコミュニケーション手法、およびヒューマンインターフェースについて研究を進めています。センシング技術、ロボット知能化技術などの工学的知見はもちろんのこと、人間を知るための認知科学、動物行動学など他分野からの知見を積極的に取り入れて、人とロボットシステムが共生するしくみを研究していきます。

ナノバイオモデリング研究室
ナノ、マイクロ
生物、バイオ、バイオテクノロジー/生物物理

東京大学出身*
鈴木 宏明 教授
Professor SUZUKI Hiroaki
科学と工学技術はこの100 年で飛躍的な発展を遂げましたが、何十億年にもわたる進化の結果としてできた生命のシステムはまだ完全に理解されていません。当研究室では、ナノ・マイクロメートルの部品が自発的に組み合わさって細胞などの構造や機能ができる生命現象の原理を探求し、それらをバイオテクノロジーやものづくりに応用する方法論を研究しています。バイオシステムを工学的にモデルすることで、サイエンスとエンジニアリングの橋渡しとなる研究を目指します。

計算材料力学研究室
物質、新材料、新素材
自然環境とエネルギー/シミュレーション

東京工業大学出身*
辻 知章 教授
Professor TSUJI Tomoaki
安全な機械や構造物(例:ロボット、車、ビル、橋)をつくるためには、部品や材料がどのように壊れるかを正しく知ることが必要です。そのために、様々な方法を使って、材料内部に加わる力や壊れるしくみを解明する学問(材料力学)に関する研究を行っています。材料力学は、世の中の安全・安心を支えるために、なくてはならない学問です。そこで、物を壊した経験が少ない現代の若者に、どうしたら材料力学をわかってもらえるかを考えています。さらに、環境に優しい材料力学を目指し、木材の機械的性質の研究も進めています。

バイオロボティクス・メカトロニクス研究室
ロボット
宇宙/サイバネティクス、人とシステム

秋田大学出身*
中村 太郎 教授
Professor NAKAMURA Taro
人間を含めた生物の運動やその機能を模倣・応用することで、宇宙・深海底などの極限探査ロボットやパワーアシストスーツやリハビリテーション機器・VR などをはじめとした、人間と共存可能なロボットシステムの開発を行っています。研究テーマとして、ミミズロボットやアメンボロボット等を開発する「生物規範型ロボティクス」、人工筋肉や機能性流体を使用した柔らかいロボットを開発する「ソフトロボティクス」の2グループに分けて、研究しています。

生産情報システム研究室
生産システムと経営技術
シミュレーション

東京大学出身*
平岡 弘之 教授
Professor HIRAOKA Hiroyuki
設計、生産、運用、リサイクルから廃棄まで、製品のライフサイクルを支える技術情報の扱いと流れに興味をもって研究を進めています。特に、製品が工場を出た後も設計情報や生産情報を活用して製品の運用、保守、リユース、リサイクル、廃棄などを製品や機械が自律的に協調して行うしくみ、企業や組織が連携して設計・生産を行う場合の技術情報の交換、製品の設計情報をロボットやNC工作機械による組立、加工などの生産情報へ結び付ける方法などについて研究しています。

熱エネルギーシステム研究室
低温
自然環境とエネルギー/ナノ、マイクロ

静岡大学出身*
松本 浩二 教授
Professor MATSUMOTO Koji
その蓄熱能力の高さから多くの分野で注目されている“ 材料” としての“氷” に着目して、熱工学と学際領域での様々な研究を行っています。氷は、食品等の冷蔵・冷却に有効なので、氷に殺菌作用を付加することで食品のより長期の鮮度保治が可能となり、日本の農産物を海外に船で大量に輸出することができる。そこで、殺菌・消臭機能のあるオゾンガスをマイクロバブル化して含有させた氷を当研究室で開発した連続生装置で製造し、様々なニーズで利用するための実用化研究を複数の企業と取り組んでいます。さらに、マクロ- ナノスケールでの氷や霜の冷却固体面への付着力特性の解明、薄膜による付着力制御、界面活性剤分子の界面吸着による過冷却や付着力の制御およびその応用研究を行っています。

材料強度物性学研究室
ナノ、マイクロ
物質、新材料、新素材/シミュレーション

青山学院大学出身*
米津 明生 教授
Professor YONEZU Akio
1/1000 ㎜以下の微小材料に特化し、その変形や破壊といった極限的な力学現象と、それに関連した物理化学特性を支配する普遍的法則を探求し(サイエンス)、合理的にモデル化(エンジニアリング)することで、様々な分野の材料システム開発に貢献します。例えば電子デバイスや自動車、航空宇宙などで活躍する精密材料から、高分子、生体材料、エネルギー・環境材料まで幅広くカバーし、原子レベルの計算やナノ・マイクロ力学実験を駆使して、最新のナノテクノロジーモノづくりの基盤となる新たな強度学の構築を目指しています。

熱流体工学研究室
自然環境とエネルギー

東京理科大学出身*
石井 慶子 准教授
Associate Professor ISHII Keiko
熱はエネルギーの墓場と言われており、あらゆるエネルギー変換で熱が発生し、大部分は捨てられている一方で、給湯や空調にで使われる家庭用消費電力は約1/3以上ともいわれています。熱エネルギーを自由自在に取り出したり、保存できると、省エネルギー社会にとってとても良い影響があります。また、電子機器は年々発熱が問題となっており、この除熱をいかにうまく行うかが技術革新のボトルネックになりつつあります。流体力学や熱工学の知見を用いて、磁性流体やヒートパイプなどの新しい熱制御デバイスの開発を先進的な可視化計測やシミュレーションを用いて行います。

マイクロ・ナノロボティクス研究室
ナノ、マイクロ
ロボット/生物、バイオ、バイオテクノロジー

東京理科大学出身*
早川 健 准教授
Associate Professor HAYAKAWA Takeshi
現在の我々の生活にロボットは欠かせないものとなりました。ロボット技術の中でもまだ発展途上中のものとして、ミクロな世界で微細な作業を行う技術があります。例えば、大きさ約10 マイクロメートル(1/100 ㎜)の細胞を自由に操作することによって、未来のバイオ・医療技術に貢献することが期待されています。当研究室では、このような微細作業を行うマイクロ・ナノロボットの実現を目指して、ミクロな世界で起こる現象を原理・原則から理解し、それを利用して作業を行うロボットの研究に取り組んでいます。
中央大学
Copyright © 中央大学 理工学部 精密機械工学科
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